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BAT BOY


森山未來 主演
2005.3/11(金)14:00〜
シアター・ドラマシティ


原作・・・・キース・ファーレイ、ブライアン・フレミング
作詞・作曲・・・・・・・・・・・・ローレンス・オキーフ
翻訳・演習・・・・・・・・・・・・・・・・・吉川徹
音楽監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・前嶋康明
振付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・川崎悦子
バットボーイ・エドガー・・・・・・・・・・・森山未來
獣医の娘シェリー・・・・・・・・・・・・・・シュー
パーカー獣医・・・・・・・・・・・・・・・・福井貴一
その妻メレディス・・・・・・・・・・・・・・杜けあき
リック/聖歌隊/動物/町の男・・・・・・・・藤本隆宏
保安官/動物・・・・・・・・・・・・・・・・林アキラ
ルーシー/ロレーン/聖歌隊/動物・・・・・・仲代奈緒
マギー/動物・・・・・・・・・・・・・・・・伽代子
デイジー/看護婦/動物・・・・・・・・・・・小此木麻里
ジャッキー/テイラー夫人/聖歌隊/動物・・・高谷あゆみ
ディロン/ロイ/医師/
ハイタワー牧師/動物/保健局係官・・・・・・石原慎一
バド/動物/医師の影・・・・・・・・・・・・西村直人
ロン/クレム/ネッド/牧神・・・・・・・・・結樺健


オフ・ブロードウェイでヒットした作品の日本版です。
ファンタジーというよりはSF、ホラーというよりはゴシックロマン?しかし自然なユーモアもたっぷりで・・・。
よく考えればハナから矛盾したハナシなのですが、ストーリーも演出も演技も、それをおかしいと感じさせない巧さ。
ある意味、滅法型破りで個性的、しかし、人間の切なさや生きていることの哀しみがしっかりと伝わるという、とても見応えのある作品でした。
森山未來くんのエドガーはもう、ハマり役としか言いようがありません。
コウモリ少年になりきった、あの身体能力。身体いっぱいで、迫力たっぷりに表現する哀しみ。
生まれてしまったことが罪であり、他者を傷つけることなしには生きてゆくことのできない者の、「僕は誰も傷つけたくないんだ!」という悲痛な叫びが、いつまでも耳に残ります。
ひいては、人間という存在自体、そういうものなのではという想いも。
それに、アンハッピーエンドでありながら、決して暗くなく、むしろ「救い」のようなものを感じさせる後味。・・・本当に凄いと思います。
彼の両親役である福井さんと杜さん、個性派の高谷さんはじめ、芸達者な方が多いことも、作品をより広く深いものにしていたのでしょう。
立ち上がりでご当地ネタが登場するのも面白かったし、ライオンキング風の場面も、キリスト教的な背景も、全く違和感を感じませんでした。
メロディアスで覚えやすい曲の数々も、とても素敵。
「BOYS TIME」、「ウォーターボーイズ」と続いた、森山未來くんのBOYS3部作(?)の掉尾を飾る傑作だと思います。

<ストーリー>
ある洞窟で、コウモリに育てられた少年が発見される。
賛否両論あったものの、パーカー獣医の家で育てられるようになった彼・エドガーは、言葉やマナーも身につけ、次第に人間らしくなってゆく。
しかし、それまでになかった牛の伝染病が流行ったりもしたため、他の人々は彼に疑いの目を向けることをやめない。
あくまで彼を庇おうとするパーカーの妻メレディスと娘シェリーは、遂にパーカーとも対立するようになり、エドガーの出生の秘密が明かされることとなる。
そうして、全ては悲劇へと雪崩込んでゆく・・・。

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Bon Voyage


演劇集団ローカルスーパースターズ
2005.2/13(日)13:00〜
宝塚ソリオホール


脚本・作曲・演出・・・・・・・・・・野村幸廣
作曲・編曲・・・・・・・・・・・・・大河内俊則
振付・・・・・・・・・・・・・・・・星すばる、西川マリア
歌唱指導・・・・・・・・・・・・・・浅井智子
埠頭の掃除婦・二見岩子・・・・・・・大西博美
演出家・朝霧涼子・・・・・・・・・・西川マリア
元船乗り・三田マリ夫・・・・・・・・岸田里志
海南大学演劇サークル部員・里見・・・藤原美智子
             星野・・・吉澤梨沙
             名張・・・杉中美樹
             伊藤・・・袴田泰弘
恋人を待つ女・相川みずき・・・・・・永井さち
オーマイトラベル社員・堀江・・・・・井路端健一
お局OL・高野・・・・・・・・・・・近藤和世
     加納・・・・・・・・・・・清水ゆかり
     仲川・・・・・・・・・・・佐野梨恵
     長田・・・・・・・・・・・平本茜子
     荒木・・・・・・・・・・・上向由見子
港管理組合職員・磯野・・・・・・・・柴山美由紀
        相模・・・・・・・・柳谷由美
        松家・・・・・・・・澤井志津香
        吉野・・・・・・・・岡村綾乃
女子高生・東・・・・・・・・・・・・西美穂
     山田・・・・・・・・・・・西山美穂
     中田・・・・・・・・・・・畠中ゆき
     丸山・・・・・・・・・・・玉岡沙矢香
三田マリ夫の娘・佳佳・・・・・・・・中村友里
        バーバラ・・・・・・朝野えりか
        ルチア・・・・・・・加藤唯


2003年に初演された作品にアレンジを加えたもので、3度目の上演となります。
私が観せていただいたのは初めてですが、昨秋の「朝陽よ昇れ」に続いてまた、素晴らしく楽しくて、もちろん良い意味で「濃い」、迫力たっぷりの舞台でした。
実際、この作品のために、通常よりもずっと客席側に張り出した、特設のステージが設けられたのだそうです。
冬の最中に夏の海の話?涼しいのでは?などというのは、全くの杞憂。それどころか、身体も心も、しっかりと温まりました。
メンバーの皆さんが、毎週毎週、四日市から宝塚まではるばる稽古に通われたというのも語り草。
昨年よりも更に進化し、パワーアップされたように見える「朝陽よ昇れ」でのオリジナルメンバーと、オーディションで加わった方たちの、総勢25人が、船のセットのあるその広いステージいっぱいに歌い踊るのは、まさに圧巻でした。
それに、今回もまた、ひとりひとりの個性がちゃんと光っていながら、全員でのまとまりのようなものも感じられたのは、流石だと思います。
演出では、休憩明けのアイキャッチともいえる全員でのダンスと、効果的な場面での「速回し」・「スローモーション」のテクニックが、病み付きになりそうなほど気に入りました。
そして、そのような工夫も加えつつ、全体を通じて、シリアスムードに傾きそうなところをすかさず笑いに転換する巧みさ。
本当に、お腹の底から、何度も笑わせていただき、元気や勇気をたっぷりと頂戴しました。
ひとりひとりの人生や想いを絡めたストーリーも深いし、それでいてテンポも良いし、文句なしです。
実は私は、ハッピーエンドというものにはやや疑問を持ってしまう人間なのですが、それも良いかな、と思わせてくれる力を感じました。
最初と最後に見つけた、激しく共感するセリフです。
「たぶん思い出のなかには明日はないだろう」
「命賭けなきゃ新しい何かはみつけられない」

<ストーリー>
初夏の港に、海南大学演劇サークルのメンバーたちが、顧問の演出家・朝霧と共に、船の旅を体験しようとやって来る。
わけありげな女・みずきや、OLのグループも、彼らと同じ船に乗るべく、その埠頭に集まる。
けれども船は来ず、掃除婦の岩子と船上生活者のマリ夫に、「それはおかしい。騙されたんだ」と言われる。
やがて、旅行会社の担当者が現れて、「会社は倒産した」と詫びる。
万事休すか?
しかし、彼らの、「船出」への想いは消えず・・・。
とうとう、マリ夫たちが住んでいる古い帆船に乗り、力を合わせて海に出ることになる。
・・・ここまでですと、あの「BOYS TIME」によく似ているのでは?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
でも言うまでもなく、この先のストーリーもテイストも、全く違います。念のため。
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朝陽よ昇れ


演劇集団ロ−カルスーパースターズ
2004.9/12(日)13:00〜
四日市あさけプラザホール


脚本・作曲・演出・・・・・・・・・・野村幸廣
作曲・編曲・・・・・・・・・・・・・大河内俊則
振り付け・・・・・・・・・・・・・・小崎かおり
歌唱指導・・・・・・・・・・・・・・一海浩喜
団長・日向(ひなた)さとる・・・・・佐竹毅
  また魅せていただきました!! 伝説はまだまだ続くっ!!!
ひろみ(漫才師志望・鍋島の相方)・・・藤原美智子
  ナレーター役も兼ねています。体当たりの好演だと思いました。
さえ(アイドル志望)・・・・・・・・・永井さち
  芯のある女の子の成長してゆく姿が、きっちり伝わってきました。
エリー(ケーブルTVキャスター)・・・野村恵美子
  え、本当に産後数ヶ月なんですか? そんなに動けるなんて淒いっ!
鳩山(劇団のまとめ役)・・・・・・・・太田絢子
  甲斐甲斐しくしっかりものの女房タイプのアナタ、好感度高いです。
シタギモさん(もと下着モデル)・・・・岸田里志
  飄々としたスタイルで、いい味を出しておられましたね。
鍋島(漫才師志望・ひろみの相方)・・・近藤和世
  やはり体当たりの好演。相方と一緒に、そのうち本当に漫才師に?
淡島(もと女優?)・・・・・・・・・・筧あやの
  他のメンバーよりちょっと年上の女性の可愛さ、はっきり感じました。
細井(大工見習)・・・・・・・・・・・袴田泰弘
  シタギモさんと好対照の体型を武器に、やはりいい味たっぷりでした。
リカ(さえの妹・中学生)・・・・・・・加藤唯
  中坊のナマイキさと可愛さを、ストレートに演じ切ってましたね!
大野(稽古場の大家)・・・・・・・・・今井喜美子
  迫力あるけれども可愛いところもある、素敵な大家さんでした。
薮田(劇団の新人)・・・・・・・・・・千種妙
  とにかく元気いっぱいで、たくさん笑わせていただきました。


今日も生きていて、このステージを観ることができて、本当に良かった・・・と、大袈裟でなく思えるような、そんな素晴らしい作品でした。
期待していたよりもずっとずっと面白くて、カッコ良くて、みっちりと密度の濃い、あっという間の2時間半。
終演後は、確実に、幸せな気分になれました。
「ミュージカルは魂の祭り」「舞台は本当の自分に出会える場所」「人生はまだ始まったばかり、一生懸命生きていれば悩んでいるヒマはない」などなど、名セリフもたくさんありましたし、歌も踊りも文句なしだし、その上、いろいろと細かい演出が、心憎いほど効いていたと思います。
佐竹先生の日向さとるが、これ以上ないほどハマリ役で、素晴らしかったのはもちろんですが、 他のキャストの方々も、11人全員が、それぞれにしっかりと個性を光らせておられました。
劇団のメンバーのことを知り尽くした、野村さんの脚本が良いためでもあることは、言うまでもありません。
歌・踊り・演技・・・どれを取っても、全くもたついたりダレたりするところのない、見事なものだったと思います。
ひとつだけ難点を挙げるならば、テンポを重視するためか、数人の方のセリフが早口すぎて聞き取りにくい場面があったことでしょうか。
ストーリーも、この世知辛い、自己中心的な風潮の支配する世の中にあって、仲間の絆の素晴らしさ、相手を思いやることによって生まれる本物の強さ、まわりのひとから学ぶということの大切さなどが、嫌味なく、しかしストレートに伝わってくるものでした。
もっともっと何度でも繰り返し観たくなってしまう・・・まさに傑作であり、最高の旗揚げ公演だったと思います。

<ストーリー>
日向さとるが率いるミュージカル劇団「朝陽」は、まだ一度も公演したことがない。
いろいろとユニークな人材を9名揃えてはいるものの、団長が脚本を書かないため、ちゃんとした練習もできず、日々体力作りに明け暮れている。
稽古場の家賃の支払いも滞っていて、大家さんに取り立てに来られたりもする。
そんなある日、団長の、「解散する」との爆弾宣言が、鳩山から伝えられる。
何故?と訝る団員たち。
それぞれが、自分のせいではないかと疑いはじめる。
みんな、この劇団と団長と演劇を、愛しているのだ。
団長の真意を確かめるため、手分けして彼を探しに行くのだが・・・。
皆が出払った稽古場で果物ナイフを構えていて、現れた団長とひと騒動起こした女性は、実は入団希望者だった。
そんなドタバタがあって、団長は、「解散? あ、アレは稽古のセリフだよ」と誤魔化す。
しかしその後、自分のアパートで、ひとり鬱々と飲んでいる団長・・・。
実は彼は悪性のリンパ腫で、あと3ヶ月の命だったのだ。
そんな彼の姿を見るにつけ、耐えられなくなった鳩山は、そのことを皆に告白してしまう。
「できれば明日も生きてゆきたい」(♪僕の乗る電車♪)と団長は歌う・・・。
☆休憩☆
敬愛する団長のために、自分たちは一体どうするべきか、苦悩する団員たち。
考えながら、誰もが少しずつ確実に、それまでの自分の殻を破り、成長しはじめる。
しかし、団長の命は・・・?
劇団「朝陽」の上に、果たして朝陽は昇るのか・・・??

<名場面>
*オープニングの♪開幕の時♪・・・なぜかのっけから、凄い迫力を感じました。舞台がだんだん明るくなるにつれ、この芝居はタダモノではないと感じさせる何かが、確かにありました。
*ミュージカル♪〜団長のアパートのシーン〜♪僕の乗る電車♪・・・ダンスも歌も、本当に見事だし、団長の病気のことで、緊張感が一気に高まります。そのあとすぐに休憩になるのも、上手い演出だと思いました。
*休憩明けのオープニング・・・津軽三味線(?)の入った激しい曲に乗ったダンス。ものすごくカッコ良かったです。
*♪せめてガンバレ♪〜♪朝陽よ昇れ♪・・・決してサボッているわけではありません! 後半は、本当に、すべてが名場面だと思いました。中でもとりわけ、団長の上半身裸のシーンはやはり迫力満点でしたし、エネルギーに溢れるラストも文句なしに爽やかで、とても感動的でした。
*カーテンコール・・・歌も踊りもたっぷりあって、堪能させていただきました。

   1 開幕の時
   2 エブリデイ ランニング
   3 私の明日
   4 先ずは脱げ
   5 ミュージカル
   6 僕の乗る電車
   7 せめてガンバレ
   8 舞台の上から
   9 家族になろう
  10 別れの時
  11 朝陽よ昇れ

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FELLOWSHIP OF FABLY 〜旅の仲間達〜


スタジオモダンミリィ・オンステージパート11

2004.8/1(日)19:00〜
新神戸オリエンタル劇場


rhythm of lifeのミュージカル作品「LIFE」に、「踊りは病んだ人の心をも奮い立たせる」というセリフがありましたが、全くそのとおりの、力強く素晴らしいステージでした。
真夏の夜の夢・・・。
生の、本物のファンタジーとエネルギー、そして感動・・・。
きっといつまでも忘れないでしょう。
出演されたどの方も、技術が凄いのはもちろんですが、とても表現力豊かで、生き生きしていて、一体どこを観ていればいいものやら。
でもやはり、佐竹先生と森山未來くんは圧巻でした。
その楽しそうな表情から伺える、ふたりの強い信頼関係・・・。
お互いに、まさに水を得た魚、という印象を受けました。
昨年は、未來くんに関してはやはりちょっと物足りなかったし、一昨年は逆だったので、今年は・・・ふたりのファンとしては、言うことはありません。
演出面では、オープニングとトリの前に、舞台上のスクリーンにこれまでのステージなどの映像が映されたり、フィナーレがちゃんとダンスの作品になっていたりと、とても洗練されてまとまった感じでした。
これまでの発表会のようにダンスのジャンルが分かれておらず、いろいろあって全体でひとつの作品とも思えて、最初から最後までずっと楽しめました。

では、佐竹先生の作品です。
1>La campanella
沼野紀子さんとのバレエのデュエット。
・・・なのですが、先生の声(ナレーション・・・心の叫び?)が、「こんにちは、突然喋ったりしてすみません」と、いきなり笑いを取りに!
驚きつつも、思わず引き込まれて爆笑してしまいました。
話題(?)は、「踊りながら何を考えているか」ということだったのですが、彼女はゆうべギョーザを食べただろうとか、私も腋の匂いがとかいう、嗅覚系に・・・。
しかしそれでも、バレエの技はもちろん高度!
「男性は、女性を美しく見せる」という言葉の通り、沼野さんは凄く綺麗!!
先生のリフトも、力強くて感動的!!
そして、そんな声など聞こえていない風に踊るふたりの、ナイスな表情!!
・・・余計に笑えてしまいました。
この演目・・・反則スレスレかもしれませんが、紛れもなく佐竹節でしたね。
この作品がいちばん印象に残った、という方も多いようです。
2>fly me to the moon
昨年未來くんが踊った唯一の作品ですが、今回は宇田さんと星野さんは入らず、佐竹先生と未來くんとのデュエットです。
4人が2人になった分、振りもずいぶん高度になっていました。
ああもう、本当に、ふたりの呼吸がぴったりで、軽やかで柔らかくて・・・。
連帯感というか、「愛」を感じられて・・・。
見事としか言いようがありません。
この作品はやはり、ひとりずつ別々ではなく、「ふたりの」作品として観るべきなのでは。
最後の大技が、ふたり連続で決まったときは、自分のことのように嬉しかったです。
3>TRICLE TRICLE
8組の男女のペアによる、50年代風の、軽快な作品です。
楽しげに踊る中、16人がお互いに交わすアイコンタクトや、それぞれの真剣な表情から笑顔への変化などが、印象に残りました。
観ている方も楽しくなってしまう、とても明るくテンポのいいナンバー。
4>旅の仲間達
6人の女性と、佐竹先生と未來くんによる、この日のトリです。
・・・しかし、このあたりになると、私もそうですが、皆さんもう、感動のキャパがオーバーフローというか何というか、言葉では表せなくなってしまっておりますね。
具体的な内容としては、連続ジャンプターンが凄かった、というくらいで。
全体に、なぜか「切なさ」を感じた方が多かったようです。
未來くんの表情・・・?
見守る仲間達が表現する感情と、彼との距離感・・・?
・・・全てに。
それで、拍手するのも忘れて呆然としていて、すみませんでした・・・。
フィナーレ「シング・シング・シング」
同じ曲、同じ演出の中で、それぞれが得意なダンスを披露する、という形でした。
統一感がありながら、観ている方も参加したくなるような楽しさ!!
そしてここでは、何度も何度も佐竹先生が登場され、そのたびと言っていいくらいに女性をリフトされて・・・。
限界に挑戦しておられる姿、しっかりと見届けさせていただきましたよ!!
(この項にご協力いただいた方々;
aiさん、アツコさん、明日香さん、佑香さん、まるさん)

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スタジオアエラス・ミニシアターパフォーマンス


2004.4/25(日) 16:30〜
フェスティバルゲート内 Art Theater dB


13演目20曲以上、50名近くのメンバーによる熱演でした。
予告では、演技の前後に出演者が客席にいたりする、とのことでしたが、観客が大入りだったためにそんな状況はなかったものの、終始和やかな雰囲気で進行しました。
小さくてシンプルなステージに迫る、プロセニアムの客席。
演目もバラエティに富んでいて、バレエありジャズダンスあり、短いミュージカルあり歌あり。
佐竹先生以外は全員女性なのですが、それぞれの個性が充分に活かされ、ひとりひとりが頑張っておられるのがよく伝わってくるステージだったと思います。
先生も、リズムを、また、生徒さんたちと共に踊ることを、とても楽しんでおられる様子。
見守りつつ・・・励ましつつ・・・。
出演された皆さんの、キラキラした優しい笑顔が、とても印象的でした。

先生の作品(出演も)は2曲。
1> Memories of Her (YAYAあの時をわすれない)
テーマは「思い出を大切に・・・そして今日を明日を頑張ろう!」とのこと。
いつのまにか登場された先生は、7人の女性のなかに、ごく自然に混じっておられました。
モダンミリィのビデオなどでも、私はそんなシーンは見たことがなかったため、とても新鮮な感動でした。
曲にぴったりの、とてもノリの良いダンスで、見ていて気持ちが良かったです。
2> Cheek to Cheek
この日のトリで、アエラスの主宰者である井上真琴さんとのデュエットナンバー。
先生の作品で、帽子を小道具に使うものは、いくつか見せていただいたことがありますが、これはその中でも、とりわけユーモラスで、エネルギッシュだと思います。
伏し目がちに踊られる方という、それまで先生に対して私の持っていたイメージは、この作品によって、完全に覆されました。
真琴さんと呼吸がぴったり合っていたということもあるでしょうが、自信と、ものすごいオーラを感じました。
できることなら、もっとずっと観ていたかったです。
(この項は、まるさんにご協力をいただきました)

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D3 「冬場所」〜舞う!跳ぶ!歌う!吼える!そして・・・〜


D3 「冬場所」〜舞う!跳ぶ!歌う!吼える!そして・・・〜
2003.12/6(土) 14:00〜
梅田 amHALL



関西ダンス界の「教祖」、中川誠さんを中心とする男性8人のユニット、D3の公演で、佐竹先生は、スペシャルゲストとしての出演です。
他にも、宇田三昭さんのU−JUNCTION、萩原宏信さんの魅殺陣屋(みたてや)とTEAM MUJINA、イエローキャブウエストの女性陣が登場し、豪華で盛り沢山のステージでした。
コントやトークを挟みながらとはいえ、ダンスは充実の全20曲、しかも、2日間3公演。
本当にエキサイティングで、面白くて、いろいろな意味でインスパイアしていただきました。
惜しかったのは、会場がライブハウスなので舞台が狭すぎる感じがしたことと、客席が低くて下の方(演者の足もと)が見えにくかったこと。
が・・・そんなことを差し引いても、充分楽しく、満足でき、できればもう一回観たい!と思ったステージでした。

実は私は、佐竹先生を生で拝見するのは、この日が初めてでした。
先生自身は、このステージについては、反省点が多いというか、不本意な出来であったように言っておられますが、決してそんなことはないと思います。
夢中だったためにその場では気付かなかったのですが、後日購入したビデオで観ると、全部で10曲も踊っておられます。
そもそも、並みの体力の持ち主にできることではありませんし、ビデオの映像は、いちばん最後の6日の夜のものですから、本当に凄いと思います。
また、先生のダンスというと、その楽しげな笑顔も、大きな魅力のひとつです。
表情豊かで、カッコいいかと思えば、コミカルでもあり。
曲(リズム)に乗ることを心から楽しんでおられるのが、よく見て取ることができます。
指の先までスイングして・・・もしかしたら、先生の身体の中に流れている音楽が、踊ることによって外に流れ出して、私たちの耳に届くのでは、とも思えてしまいます。

1> YOUR GIRL CHOSE ME
9人のメンバーの顔見世的な作品。
振り付けや衣装にもそれぞれの個性が出ていて、わかりやすかったです。
B2Kの曲もアップテンポでノリやすいし、のっけから観る者を引き込む演出。
先生のダンスはバレエ風で、ターンなどは回転が速くてダイナミックだけれども、全体としては軽やかで柔らかいな、という印象を受けました。
2> HONESTY
ご存知、ビリー・ジョエルの曲で、先生の振り付け作品の一部だそうです。
中川さん、宇田さんとともに、それぞれ女性のパートナーと、つまり3組のカップルでのダンスで、男性はジーンズ姿。
よく思うことですが、先生の作品は、ストーリー性があって、面白いです。
それからどうなるのかなと、観ていてわくわくしてしまいます。
ドラマ風な部分での、3組の動きの差にも興味をそそられましたし、それぞれ、しっかりパートナーを生かせているな、と思いました。
ハッピーエンドの充足感も得られて、あとこれで歌さえあれば、ミュージカル?
先生が動き出す前の、ほんの一瞬のタメというか間合いのたたずまいが、私は大好きです。
跳躍力も、素晴らしいと思いました。
3> LOVER AND FRIEND
Baby Faceの曲で、同じく、中川さん・宇田さんと3人ですが、今度はスーツ姿です。
しかも、下のシャツが、それぞれ赤・青・黄(先生)のシグナルカラーだし、例のキョロちゃんのチョコボールの箱を小道具に使った、なかなかハデな作品。
振り付けもかなりイタリアン?
お三方とも、男の色気やかわいらしさといったものが、炸裂していました。
「HONESTY」もそうですが、このトリオのダンスは、一体誰を観ていればいいものやら、次々に目移りしてしまって、ビデオだと何度観ても飽きません。
4> LUCK BE A LADY
ここから、D3公演恒例の「ノンストップジェットコースターダンス」に入ります。
先生は、一曲目の「WILD BOYS」に続いて、口上とともに登場。
渡辺さん以外の8人が、ダンディな揃いのベストスーツで踊ります。
これも先生の振り付け作品ですが、凝った面白い動きが多くて、一瞬も目を離せません。
いや本当に、迫力があって、カッコいい作品です。
新田さんや萩原さんも、文句なしに凄いと思いました。
5> 踊り子
最高に笑えた作品です。
先生と中川さん・宇田さん・原さんの後ろにスクリーンがあって、♪あの娘の太ももに唇這わせてさ♪と歌の流れる中、ナイスバディの女性の踊る姿が映っている。
で、4人がそちらに回って出てくると、♪さすがのこの俺も鼻血が♪ということで、本当にハナにティッシュが詰まっておると。
その女性もいつも間にか星野さんに替わっているわ、中川さんはハナのティッシュをポイ捨てするわ、次の曲の新田さんと久保さんが本物の桃を持って出てくるわと、キメの細かい芸で、笑いが止まりませんでした。
限りなくコントに近いダンスだと思います。
6> 究極のバレエ
この作品に関しては、私はかなり複雑な感想を持っております。
宇田さんとのデュエットで、なんと、警官の姿なのに下半身は水道の蛇口のついた白タイツ、しかも、黒ヒゲと赤鼻のメイクまで。
その奇抜ないでたちに、生で観たときは、笑い転げてしまいました。
が、後日改めてビデオで観ると、回を重ねるごとに、だんだん辛くなってきます。
確かに、ピルエットも正確に決まっているし、宇田さんとの呼吸もいいし、バレエとして、技術的には素晴らしいのだろうと思います。
しかしながらやはり、私の美意識では、ちょっとキツイです。
7> シェネルズ
シャネルズの「ハリケーン」に乗せた、中川さん・宇田さん・萩原さん・渡辺さんとの5人でのナンバー。
「究極のバレエ」もそうですが、宇田さんの振り付けは、ユニークで面白いです。
衣装も、金ピカのシャネル風のマーク付きベスト。
曲のスピードがだんだん速くなっていって、みんながバテたところで、次のトークにつなげるという演出は、上手い!と思いました。
トークも、イジられ役の渡辺さんはじめ、5人とも個性的で、とても楽しめました。
そしてここで、あの、先生の名言、「メリー盆!」が。
8> 海老江「過激」団
中川さんと二人、スカーフを巻いた着流し姿で、手をつないでの登場。
先生が中川さんのストーカーという設定なのですが、ちっともイヤらしくなく、むしろ爽やかな印象があります。
お二人とも、和服が似合っているというか着慣れているというか、いやそれ以前に、着物でも踊れるものなのだなあと、妙に感心しました。
途中で、新田さんが萩原さんに抱えられて「タイタニック」風に回ったりするところもあって、かなりハチャメチャな演出のようですが、素直に楽しめました。
最後に、先生が、中川さんとの出会いについて語る場面も。
9> 煙
男の友情を描いた、芝居仕立ての、凄味のある作品です。
実際に使われる、タバコの煙と、舞台奥で渡辺さんが食べているホルモン焼きの煙とで、効果も満点。
彼以外の8人は、ブルーカラー風のスーツで、迫力たっぷりに踊ります。
静と動のコントラストというか、静止している時間の使い方の上手さにも、感心しました。
中川さんなど、目の下にクマができていて、かなり鬼気迫るものが。
しかし、亡くなった連れへの追憶という重いテーマであるにもかかわらず、最後にはきっちり、「次、行こうか?」「うんっ!」で、落としています。
これだから大阪の男性は・・・好きです。
10> ROCK AROUND
さあもう最後だ、みんなでハジケるぞ、というナンバー。
9人全員、若くて元気で可愛いなあと、オ○サンな感想を抱いてしまいました。
フィナーレで、先生と新田さんが泣きそうになっていたのと、中川さんの何ともいえない優しい笑顔が、心に残りました。
(この項は、まるさんにご協力をいただきました)

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